アメリカのPTO 各教室でのボランティアについて 




前回の記事でアメリカのPTOと日本のPTAの違いについて書きました。

アメリカの学校のPTA活動を見習いたい点がたくさん!日本の学校のPTA活動との大きな違い

2017年12月16日
今回は、その続きとも言える内容、担任別、つまり教室での保護者ボランティアについて、ご紹介したいと思います。

日本とは全然違う雰囲気のボランティアです。

やらされている感が全くなく、みなさん積極的自主的に参加されています。

実際に、アメリカ駐在の友人がクラスボランティアに参加しており、どんなボランティアをしたかという話を聞いたので、具体的にご紹介したいと思います。

来年は私も子供二人のクラスにお手伝いに行こうと思っています。(英語は全く流暢ではありませんが)

アメリカのPTO ボランティアの内容

アメリカでは親のボランティア活動がさかんな学校は公立でも私立でも、やはり人気です。アメリカでは州によって教育方針を決定できるため、地域の格差は日本よりずっと大きいので、自分の子供が通う学校選びは親はとても真剣です。

さて、具体的にどのようなボランティア活動があるのでしょうか?

学校でのボランティア活動は、2種類に分けられます。

・各クラスに担任の先生のリクエストにおいて行われるもの

・学校全体の規模でそれぞれ個別のテーマに沿うもの

では、具体的にご紹介していきます。

クラスボランティアの内容は?

各クラスの先生のリクエストにおいて行われるボランティア活動で大切なことは、各クラスの活動は、担任の先生の業務を助けることが一番の役目であるということです。

もちろん、参加は「自主的に」です。

一切強制されませんし、頼まれても普通に断れます。

キンダーガーデン(幼稚園年長)や小学校低学年においては、授業の学習の一部をボランティアの保護者が手伝う機会が多くあります。

Back to school (新しい学年の始まり)後に、担任の先生から、ボランティア募集のプリントが配られたりします。

例えば、キンダーガーデンでは、ハロゥイン、サンクスギビング、クリスマス、バレンタイン、イースターなど年間にあるイベントのお手伝いなどです。丸々一日というよりは、決まった曜日(ボランティアの人が来れる日)の2・3時間ボランティアするという仕組みです。

ボランティアをする親は、教室の端で座ってスタンバイし、お手伝いするときに動きます。(学校によって多少の違いはあります。)

小学校低学年では、スペリング、計算、リーディング(読解)等、日々の小テストの採点などは保護者が手伝ったりします。

また、グループに分かれて子供だちが取り組むmath(算数)ドリル勉強などでは、理解の助けが必要な生徒に具体的に教えたりもします。

日本と違うところは、その子にあったレベルの学習をさせているということです。みんな一緒にする学習もありますが、リーディングやライティング、計算など、出来る子はどんどん難しい問題にチャレンジしていきますが、苦手な子にはつまづいている箇所から丁寧に教えていくという方法が当たり前なのです。

そのため、ボランティアは非常に良い役目を果たせるというわけですね。先生一人では、「子供達それぞれのレベルで対応し、チャレンジさせ続ける」なんて不可能ですから。

日本にいる私の友人のお子さんは、学校で自分が知っている漢字を使ったら、「その漢字はまだ習っていないから、使ってはいけない」と先生に注意されたと言っていました。日本の「みんな出来るまで待ちましょう。」という横並びの美徳みたいなものはありません。

アメリカの学校での親のクラスボランティアの内容は、担任の先生の教室内の指導を細かく大きく助ける重要な役割なのです。

また、授業のフォローだけでなく、あらゆる雑用もあります。

教室の掲示物の張替や、学校からの連絡のプリントのコピーや配布などもボランティアがすることはたくさんあります。

このように、教室内での学習指導の手伝いから雑用まで、幅広く保護者が手伝っています。これらをすべて先生が一人で行うことは不可能です。

保護者ボランティアの手伝いがあるからこそ、先生は、子どもたちの教育指導に集中することができるのです。

駐在妻だからこそ、ぜひ参加しましょう

英語が流暢でなくても、駐在で生活できるレベルであれば小学校低学年までなら、クラスボランティアに参加することは可能だと友人が言っていました。

私自身、子供達が学校に行ってまだ2年目なので、ボランティアに興味はあったのですが、勇気が持てず申込ができなかったのですが、3年目か近々、クラスボランティアを申込しようと思っています。

クラスボランティアになるためにチェックなどがありますが、簡単なものですので大丈夫です。

英語を使う日もあるし、雑用のみで全く英語を使わない日もあり、そんなに気負わなくてもよさそうです。

英語に自信はないですが、ボランティアに参加している友人の話を聞き、自分の子供達がどんな授業をどのように受けているかが分かるいい機会ですし、子供の友達とも仲良くなれ、親としてこんなにいい機会はないと再確認しました。

アメリカ駐在で、学校に通っているお子様がいるなら、ぜひ参加できる環境であればトライしてみるのもよいと思います。渡米してすぐは大変かもしれませんので、無理は禁物ですよ。

また、実際にボランティアに参加したら、もっと具体的にご紹介していきたいと思います。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

はじめまして。 2016年から夫のアメリカ転勤に伴い、アメリカの地で子育てしながら駐在妻生活を送っています。 「やってみないと気が済まない」 「好奇心旺盛・面白いこと大好き」 「人が好き」 「だからこそ、一人時間が大切」 「時に超慎重」 アメリカの生活で、妻として、二人の子供の母として、また日本人女性としてどうありたいか。 異国でのサバイバルな経験をこれから駐在妻として来られる方、また現在アメリカで駐在妻として生活している方、世界の駐在妻の方に楽しいことも、辛いことも、リアルな情報をお伝えしていきます! 異国にきたからこそ、強い意志をもって自分らしく生きなきゃ損です。 全てをすばらしい経験にするために。