こんにちは。
前回の記事では、「アメリカで食べれる生たまご」をご紹介しました。
アメリカの卵には、日本より基準や種類の表示が多く、オーガニック、グレード、餌の種類など、細かく卵の内容を表示してくれていて、買う時にとても選びやすいですよ。
また、たまごを買う時の注意点などもお伝えします。
1.グレードは?
アメリカのたまごのパッケージには、「Grade AA」とか「Grade A」という表示がされていますが、これは一体どんな意味なのでしょうか?
グレードにはAA、A、 Bと3段階のグレードがあり、内部の質や、殻の様子などから格付けされてります。
USDAでは、以下のように基準を示しています。
・Grade AA・・・黄身はこんもりと高く丸くて問題がないもの。白身は厚くて固め。殻にひび割れや汚れのないもの。
・Grade A・・・白身がやや薄く、他はGrade Aと変わらないもの。
・Grade B・・・白身がGrade Aのものよりももっと薄く、黄身も平に広がっている。殻にヒビはないが、若干薄く、汚れがついている場合もある。加工品などに使用されるため、スーパーなどではほとんど売られていません。
Gradeから分かることは、見た目とヒビの有無だけで、新鮮さなどは分かりません。よって、Gradeだけでは、品質に大差がないということですね。
個人的には、Grade AAがあればそれを買うようにしています。
お店では通常は、Grade AAかAしか売られていません。Grade Cは主に加工用として使用されています。
2.サイズは?
サイズも色々あります。
サイズ | 1ダズンでの最小重量 |
Jumb | 30 ounces(オンス) |
Extra Large | 27 ounces(オンス) |
Large | 24 ounces(オンス) |
Medium | 21 ounces(オンス) |
Small | 18 ounces(オンス) |
Pewee | 15 ounces(オンス) |
USDA参照
3.パッケージの様々な表示を細かくご紹介
Pasteurized Egg

サルモネラ菌などの食中毒を防ぐために、
低温殺菌された卵。
生で食べることができます。(注意:生食はご自身の判断でお願いします)
*売っているお店が限られる。(ホールフーズやHy-Veeなど)
Pasture-Raised Egg
放牧で育てられた鶏の卵。広い牧草で草や虫を食べて伸び伸びと育った鶏の卵で栄養価も高い。
Pasteurized eggと似ていますが、全く違います。
*比較的どのスーパーやお店でも取り扱いがあり、そこそこ高いお値段で売られています。
USDA Certified Organic

USDA(アメリカ合衆国農務省)農業や畜産を担当する政府機関
認定オーガニック卵。5.99ドルととってもお買い得!!
写真はCostcoのオーガニックの卵です。
USDA公式WEBページ http://www.usda.gov/wps/portal/usda/usdahome
UEP Certified Regular And Cage Free

United Egg Producers(UEP)という
民間の団体が認めた農場で採れた卵。
United Egg Producers公式H.P.⇒https://unitedegg.com/
Cage Free
ケージフリー。檻はないけれど、室内の狭い小屋に寿司詰めの状態で、伸び伸びと動けているかは不明。
Free Range
小屋から野外に出て、自由に歩き回れる環境。ガイドラインはないため、農場の判断による。
Vegetarian Fed
サプリメント等の添加物が一切加えられていない、完全なベジタリアンの餌を与えられた鶏の卵。
Hormone Free
一切のホルモン剤が加えられていない餌を食べた鶏の卵。現在は法律で、鶏の餌にホルモン剤を加えることは禁止されています。この表示があるなしに関係なく、ホルモン剤は餌に含まれません。
(参考画像)↓

Enriched with omega-3
omega3が餌に加えられている鶏の卵。通常は卵1個当たり、30mgのomega3の含有量に対し、この卵は約3倍の100mgの含有量です!!
例えば、Costcoのオーガニックの卵

こちら、我が家の愛用品ですが、
・Grade AA Large 24個
・USDA認定オーガニック卵
・United Egg Producers(UEP)という民間の団体が認めた農場で採れた卵。
・Cage Free (ケージフリーの鶏の卵)
・Certifide Organic Feed (オーガニックの餌の鶏の卵)
・NO Hormone or Antibiotics(ホルモン剤または抗生剤不使用)
という卵です。
普段の生活にはコスパもよいので、こちらを愛用している次第です。
4.たまごの正しい保管方法
アメリカでは、加熱を前提としてたまごが売られているので、スーパーなどでは基本的に冷蔵で売られています。
・持ち帰ったらすぐに冷蔵庫に入れる
・割ったままの状態で放置しない
・生で食べるときは、食事の直前に割る(生食用の卵を買う)
厚生労働省が食中毒を防ぐために推奨している管理法です。
これは、アメリカでの卵の保管方法でも通用します。
日本では、生食前提で処理がされていますが、アメリカの卵は、加熱する前提の処理で売られていますので、必ず冷蔵保存しましょう。
また、アメリカの賞費期限は加熱処理で食べる場合の日付です。
その他、保存するためのポイントはこちら
・たまごは、生のほうが日持ちします。
⇒ゆで卵などに加熱したほうが長持ちするというのは間違いです!!
・卵には上下があります。
⇒卵の丸いほうに空気が入っている「気室」があり、呼吸の作用を働かせるためには、とがった方を下に向けて保存するとと鮮度が落ちにくい。
殻の色や卵黄の色で栄養価は変わりません!!
よく、濃い黄色の卵黄がおいしいとか、茶褐色の殻の卵が栄養価が高いなどの都市伝説がありますが、栄養価には全く関係ありません。
アメリカでは通常、トウモロコシを餌に与えられるので薄い黄色が多いです。
卵黄がオレンジ色くらい濃い色は、餌にパプリカやマリーゴールドなどの色がつく野菜を餌に混ぜて与えているだけです。
茶褐色の殻は、鶏の種類の違いだけです。
表面で見分ける場合は、艶がありきめ細かな卵を選ぶとよいでしょう。
・白身が白濁している。
・卵黄の表面にシワがなくつるっとしている。
お皿に割ると、新鮮な卵の白身には細かい泡の炭酸ガスがたっぷりと含まれてるため白く濁って見え、黄身と黄身の周りの白身がこんもりと盛り上がっています。
・光を当て、明るい部分が少ないと新鮮。
・振って音がしにくいと新鮮。
☆卵の殻には小さな穴が開いており、汚染を広めてしまう可能性があるので、卵は絶対に洗わないでください。
5.購入する時には必ずチェック
たまごを購入するときに、消費期限をチェックすることは多いと思いますが、アメリカでは、結構な割合でたまごの殻が割れていることがあります。
アメリカのたまごのパッケージは日本のようにパッケージが透明でないものが多いので、必ず開けて割れていないかを確認しましょう。
スーパーでも気の利く店員さんは、たまごが割れていないかチェックしてくれます。
アメリカのたまごは殻が薄いものが多いので、持ち帰るときも自分で割ってしまわないように気を付けましょう。
また、料理の際も、割った殻が料理に入りやすいので、ボールやお皿に一度割って殻がないことを確かめましょう。実際に、私がやってしまった失敗です。
最後に
アメリカのたまごは、上記の説明でもわかるように細かく記載されています。
購入するときに、大変役立つラベリングですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ちなみに、我が家は普段の加熱用の卵は、Costcoのオーガニック卵24個入りを使い、生で食したいときは、
Pasteurized eggを購入するというように、使い分けています。
アメリカでの卵ライフをお楽しみくださいね。
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