ハロウィンはアメリカ秋冬の3大イベントの一つ




こんにちは!

最近では日本でも、ハロウィンのイベントが増えてきていますね。

1990年後半から東京ディスニーランドなどでハロウィンのイベントが開催されたことを筆頭に、各地でもハロウィンのイベントが増え、お菓子メーカーもハロウィン商戦に参入しだし、今ではかなり認知されるようになったように思います。

ただ、日本でのハロウィンのイベントは宗教色はかなり薄く、海外のイベントを日本では「季節の商戦イベント」として楽しんでいるという感覚に思えます。

ですから、私自身、アメリカ駐在でアメリカに来るまでは、日本でのハロウィンのイベントは全然興味がなく、子供の英会話でのハロウィンのイベントも正直苦痛でした。

だって、海外の宗教的なイベントなのに、意味も分からず、仮装してお菓子を配って、もらって、だけじゃないか!とややハロウィンに関しては冷めていました。

そして、母親としてはあまり食べさせたくないお菓子を子供達はたくさんもらってきて、毎日「そんなにたくさんお菓子を食べたらダメ」と子供とのやり取りが大変でしたから(笑)

そんな私が、ハロウィンについて少し学び、アメリカでの本場のハロウィンのイベントを経験し、「ハロウィンのイベントの楽しさ」を感じることができました。

ぜひとも、アメリカ駐在で生活する方には、せっかくのアメリカでのハロウィンのイベントを楽しんでいただきたいなと思います。

そもそもハロウィンって一体何なの?!

ハロウィンは、もともとはヨーロッパを起源とする民族行事で、古代ケルト人が起源と考えられています。

秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出すお祭りで、宗教的な意味合いのある行事でした。

ハロウィン(Halloween)は、キリスト教 聖人の日の前夜祭り(All Hallows eve)がなまって、ハロウィン(Halloween)と呼ばれるようになったようです。

現代では特にアメリカ合衆国で人気の民間行事として定着しており、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっています。

カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って玄関先に飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりして過ごします。

ハロウィンの歴史

10月31日がハロウィンの日です。

古代ケルト人の一年の終わりは10月31日であり、新年の始まりは冬の季節の始まりである11月1日とされていました。

冬の始まりであり新しい年の始まりの前夜祭として、10月31日に秋の収穫祭が行われました。

また、新年の前夜なので、(All Hallows eve)イヴが、変化してハロウィン(Halloween)となりました。

またこの一年の終わりである10月31日、この世と霊界との間に目に見えない「門」が開き、この両方の世界の間で自由に行き来が可能となると信じられていました。

10月31日は、亡くなった人の魂がこの世に帰ってくる日(日本でいうお盆)です。また、一緒に悪い霊も紛れてやってくるので、これらの有害な精霊や魔女から身を守るために仮面を被り、人間ではなく同じ悪霊であるように見せかけ、魔除けの焚き火を焚いていました。

これに因み、現在では31日の夜には、カボチャをくりぬいた中に蝋燭を立てて「ジャック・オー・ランタン(Jack-o’-lantern)」を作り、悪い霊を追い払うために玄関先に置いています。

ジャック・オー・ランタン(Jack-o’-Lantern)

「お化けカボチャ」「カボチャちょうちん」とも言い、最もハロウィンらしいシンボルで、オレンジ色のカボチャをくりぬき、ナイフなどで顔を作り、内側に火のついたろうそくを立てます。

アイルランドおよびスコットランドに伝わる鬼火のような存在で、名前は “ランタン持ちの男”の意味です。

ハロウィンを祝う家庭では、悪い霊を怖がらせて追い払うため、ジャックオランタンを10月31日のハロウィンの晩に家の玄関先に置きます。

昔、アイルランドにジャックという酔っ払いの極悪人がいたそうです。彼は、生前の行いの悪さから、死後天国に行くことを拒否され、悪魔からも嫌われ悪魔との契約で死後の世界にも立ち入ることもできず、悪魔からもらった石灰を火種にし、転がっていたカブをくりぬいてランタンにして、安住の場を求めてさまよっているとのことです。

このお話がアメリカに伝わってからは、カブではなく、たくさん収穫されるカボチャでランタンを作るようになったそうですよ。

カーヴィング

10月31日のハロウィンにむけて玄関先に置く、ジャック オ ランタンを作る作業です。つまり、カボチャをナイフなどでくり抜いて、怖い顔や黒猫や色々なデザインのジャック オ ランタンを作ります。

ちなみに、このオレンジのかぼちゃは、日本でよく食べるカボチャとは違い、厚みは3センチほどで薄く、柔らかいので子供でも簡単にカットできます。ほとんどが空洞とカボチャの種です。

Pumpkin Patch(パンプキンパッチ)

 

パンプキンパッチとは、ハロウィン用のカボチャを売っている場所のことです。ハロウィンが近づくと、街のあらゆる場所、スーパーや農場など色々な場所で期間限定で売られています。

場所によっては、子供向けのアトラクションがあったり、イベントをしていたりととても楽しいですよ。

オレンジだけでなく、白のかぼちゃもあったりしてとてもかわいいです。

仮 装 (costume)

10月31日は、この世とあの世との境界がなくなり、死者の魂や悪霊などがこの世にやってくるため、人々は仮装して悪霊が自分に乗り移らないようにしました。

「人間ではなく、同じ悪霊・魔物ですよ」という目くらましのため、仮装は魔女やお化けなど、おどろおどろしいものが多いです。

現在でも、幽霊、魔女、コウモリ、黒猫、ゾンビ、吸血鬼や狼男などがありますが、20世紀後半のアメリカでは、プリンセスや海賊など、ディズニー的なものや、スパイダーマンやバッドマンなど映画のキャラクターなどの仮装も人気となっています。

日本では、完全に「仮装を楽しむ」ことが目的なので、子供達の多くは、ディスニープリンセスや映画のキャラクターの仮装が多いなと思います。

Trick or Treat(トリックオアトリート)

10月31日には、仮装した子供達が「Trick or Treat」(トリック オア トリート)と言いながら、家々を回ります。これは、昔、祭用の食糧をもらいまわっていた農民の様子を真似したものだそうです。

アメリカでは、「家の外灯がついていたらお菓子を配っていますよ」という目印です。

お菓子を配る家は、あらかじめたくさんのお菓子を準備します。

 

「トリック オア トリート」と言って訪れてくれる子供達には、

「Happy Halloween!!」といって渡しましょう。

「トリック オア トリート」は「お菓子くれなきゃいたずらするよ」という意味ですが、実際にいたずらすることはありません。

地域の子供達と交流できるなごやかなイベントですので、子供達と一緒に家々を回ることも、家でお菓子を準備して子供達に配ることも、とても楽しいです。

 

アメリカでのハロウィンの雰囲気

日本にいるときは、ハロウィンイベントに全く興味がなかったのですが、アメリカに来てハロウィンのイベントを経験し、一番に感じたことは、アメリカ人のみなさんは、家族や友人たちとハロウィンを心から楽しんでいるということです。

ハロウィンの季節になると、スーパーでも学校でも「Happy halloween!!」とみんな声を掛け合って、ハグし合います。街が愛であふれているんです!!

日本のように単に仮装イベントとして楽しむだけではなく、家族との行事として大切に時間を過ごしている姿を見て、心がほぐされました。

ハロウィンに向けて、お家の中や外を素敵にディスプレイしたり、パンプキンパッチといって、農場などにパンプキン狩りに出かけたり、学校では先生も子供達も仮装して学校内をパレードしたり、10月31日が近づくとパンプキンカービングをみんな集まってしたり(ジャックオーランタンを作る)、宗教的な要素は薄れていますが、家族の絆をとても感じました。

アメリカでの生活で、いつも感じるのはアメリカ人は「家族と過ごす時間をとても大切にする」ということです。

忙しい日本人も、もっともっと仕事より家族を優先していければいいなと願ってやみません。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

はじめまして。 2016年から夫のアメリカ転勤に伴い、アメリカの地で子育てしながら駐在妻生活を送っています。 「やってみないと気が済まない」 「好奇心旺盛・面白いこと大好き」 「人が好き」 「だからこそ、一人時間が大切」 「時に超慎重」 アメリカの生活で、妻として、二人の子供の母として、また日本人女性としてどうありたいか。 異国でのサバイバルな経験をこれから駐在妻として来られる方、また現在アメリカで駐在妻として生活している方、世界の駐在妻の方に楽しいことも、辛いことも、リアルな情報をお伝えしていきます! 異国にきたからこそ、強い意志をもって自分らしく生きなきゃ損です。 全てをすばらしい経験にするために。