こんにちは!
昨年一年は、初のアメリカ生活でしたので、サンクスギビングがアメリカ3大イベントであるということを初めて知りました。
アメリカのサンクスギビング、みなさんご存知でしょうか?
秋から冬にかけて、10月はハロウィン一色で、ハロウィンイベントが目白押しなのですが、ハロウィンが終わると一息つく暇もなく、サンクスギビングにクリスマス、ニューヤーと祝日が怒涛のごとく続きます。
今回は、日本ではあまりなじみのないアメリカでは3大イベントであるサンクスギビングについてご紹介したいと思います。
サンクスギビングとは?
Thanksgiving day(感謝祭)とは、アメリカ合衆国とカナダの祝日で、アメリカでは11月の第4木曜日、カナダでは10月第2月曜日です。
サンクスギビングは日本語では感謝祭と訳され、ターキーを食べる日であることからTurkey Day 「ターキーデイ」とも呼ばれます。
アメリカ・カナダともに、サンクスギビングには、普段はあちらこちらに離れている家族も一つの家に集まり、収穫の恵みを感謝して豪華な手料理をみんなでいただく、という伝統的・国民的イベントとなっています。
いわゆる、日本でいう「お正月」のような雰囲気であるとも言われてます。
サンクスギビングの由来・起源
1620年11月、信仰の自由を求め、腐敗した教会からまったく分かれて純粋に神のことばに基づく教会を新大陸につくろうとした清教徒たちがメイフラワー号に乗り、祖国イギリスから厳しい航海を経て、新天地アメリカ大陸(今のマサチューセッツ州プリムス)に渡ってきた年です。
新天地を求めてやってきた彼らを待ち受けていたのは、アメリカ大陸での厳しい冬であり、食料の確保に大変困りました。
春に土地を耕そうとしますが、うまくいかずに困っている一団に力を貸したのが、先住民であるネイティブアメリカンだったのです。
ネイティブアメリカンは、食糧を分け与え、農作物の作り方を教え、大自然での様々な生活の方法を伝えました。
そのおかげで、清教徒たちは、次の冬を越せるだけの食糧を得ることができ、翌年の1621年の11月、冬が到来する前に、お世話になった先住民ネイティブアメリカンを招待し、収穫した農作物のかぼちゃやとターキーで御馳走を作り、神の恵みと友人に感謝したという史実によるものです。
サンクスギビングの御馳走
伝統的なサンクスギビングの料理をご紹介します。
これ以外にも各家庭毎にたくさんの種類のお料理があり、調べていくと楽しいですよ。
Turkey・・・ターキー

サンクスビギングのメインディッシュは、なんといってもこのターキー(七面鳥)丸焼き!!
各家庭によって、味付けのこだわりがあります。
ターキーが苦手な家庭はチキンの丸焼きです。
Mashed Potatoes・・・マッシュポテト

日本でもなじみのあるマッシュポテト。
グレイビーソースやクランベリーソースをかけていただきます。
Gravy Sause・・・グレイビーソース

ターキーの肉汁で作るソース。
各家庭の味があります。ワインやビール、水などでグラッセして、軽く炒めた小麦粉などでとろみをつけます。
ターキーやマッシュポテトにつけていただきます。とってもおいしいんですよ。
Cranberry Sause・・・クランベリーソース

日本ではあまりなじみがないですが、ターキーにつけていただきます。
またコーンブレットにもつけて、いただいたりもします。
甘酸っぱいクランベリーソースは、アクセントになりとってもおいしいです。
Green Beans Casserole・・・さやいんげんのキャセロール

さやいんげんを塩コショウしてソテーしたり、オーブンで焼いたり、家庭によって調理方法が色々ですが、個人的にさやいんげんが好きなので、お気に入りです。
Grazed Carrots・・・ハニー グレイズ キャロット

さつまいもやじゃがいもとともに、ニンジンをはちみつやオレンジ、バターで甘く味付けしたサイドディッシュです。
Corn Bread sausage Stuffing or Dressing・・・コーンブレッドソーセージスタッフィング

主に角切りのパンに野菜や香辛料を合わせたもので、七面鳥の体に詰める場合はスタッフィングと呼ばれます。詰めずに別で作る場合はドレッシングと呼ばれたりもします。
こちらも詰め物ではなく、サイドディッシュとして華やかな一品です。
Pumpkin Soup・・・パンプキンスープ

こちらも外せない一品です。
Pumpkin Pie・・・パンプキンパイ

とっても簡単に作れるキットがでているくらい、サンクスギビングの料理には定番のデザートです。
アメリカのケーキは甘すぎて日本人には合わないのでことが多いですが、パンプキンパイやアップルパイは美味しくいただけますよ。
Apple pie・・・アップルパイ

アップルパイもパンプキンパイと同じくらい人気のデザートです。
Corn Bread・・・コーンブレッド

クランベリーソースやグレイビーソースをつけていただきます。
コーンブレッドは食事にあうパンで、アメリカのパンの中ではお気に入りです。
アメリカのパンは、おいしいものが少ないのですが、個人的にコーンブレッドは食べやすいと思います。
★写真はWILLIAMS SONOMA というとってもオシャレなキッチングッズを売っているお店からいただいたカタログを自分で写真を撮ってご紹介しました。
サンクスギビングのパレード


アメリカの大都市や街では感謝祭のパレードが開催されます。
大手デパートのMacy’s(メイシーズ)のニューヨークシティでのパレードは盛大で毎年テレビ中継が入るほどのビッグイベントです。毎年テレビ中継されます。
マーチングバンドに大学のチアリーダー、コスチュームを着た人々と共に、特に目立つのが大きな風船型のマスコットです。スヌーピーやミッキー、スパイダーマンやピカチュウなど有名なキャラクターの大きな風船が空中に浮かび、街をパレードします。
都会や街に行く機会があったら、ぜひパレードを見てみるのもいいと思います!
現在のサンクスギビングはどんな感じなの?
アメリカの国民的イベントとはいえ、結果的に立ち退かされた多くのネイティブアメリカンはサンクスギビングを快く思っておらず、感謝祭に反対しています。
感謝祭の始まりは助けてくれたネイティブアメリカンへの感謝から始まったのに、残念な結果です。
また、家族や親戚関係がうまくいっていないところはサンクスギビングは憂鬱であるようです。
このあたりの事情はアメリカに限らず、どの国でもあり得ることですね。
また、日本のお正月と一緒でたくさんの料理を準備しなければいけない女性にとっては、毎年大変忙しく、ため息のでる行事でもあるようです。
私のアメリカ人の友人も、サンクスギビングはどうするの?と聞くと、「特にどこにも出かけないけど、今年は親せきを呼ぶかどうか迷っている」みたいな返事でした。
私たちのようにアメリカに駐在できている家族は、このサンクスギビングにはアメリカ国内旅行に出かけることが多いのですが、現地で家族が集まって過ごす大切な時間としての祝日を過ごすアメリカ人たちは準備も大変だなあと思います。
ブラックフライデー

2016年から日本でもブラックフライデーのセール方法をを取り入れているようですね。
ブラックプライデーとは、アメリカで毎年11月の第4木曜日に催される「サンクスギビング・感謝祭」の翌日の金曜日のことで、金土日と連休になりクリスマス商戦の初日であり、多くの小売店が軒並み黒字になることから「ブラックフライデー」と呼ばれるようになりました。
この日はアメリカ最大級のセール日で、小売り各社はこの期間だけで年間売上げの2割ほどを稼ぐといわれており、ショッピングをする人で街はごたった返します。
「ブラックフライデー」には、深夜や朝4時から特売をするお店も多く、超目玉商品、「doorbuster」(造語でドアを壊す人という意味)を目当てに開店前の夜から店先に並ぶ人もたくさんいます。お店側もショッピングをする側も、意気込みはすごく、欲しいものの下見も欠かさないほどです。

ブラックフライデーの次の月曜日は、サイバーマンデー(Cyber Monday)とよばれています。これは、実店舗からではなく、オンラインストアで行われるビッグセールで、休日明けに家やオフィスでもたくさんの人がネットでのショッピングをすることが多くなったことから始まりました。
実は、昨年のブラックフライデーで迷っていたものを買いそこなったのですが、ネットを見ているとまだ安い、もしくはさらに安く、追加でセール品を買うことができ、これがサイバー・マンデーなんだと実際に知ったきっかけです。
最後に
アメリカでのサンクスギビング、ブラックフライデー、サイバーマンデーとこれまた、バタバタと忙しい週末となるこの時期は、せっかくなので楽しんでしまいましょう!!
やはりどの国も色々な祝日やイベントをショッピングに結び付けるイベントとうまく絡めていきますね。
アメリカのクリスマスもまた、ビッグイベントですので、ご紹介したいと思います。
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